蓮杖探偵事務所の飄々事件簿
「……」
弁当の容器をテーブルに置き、雛罌粟はスルリと制服のリボンを解く。
「濡れた制服乾かすついでに…シますか?」
しどけない仕草を見せる雛罌粟だったが。
「気分じゃねぇよ」
視線すら合わさないまま、耕介は拒否した。
珍しい。
普段は来る者拒まず、断るどころか耕介の方から強引に押し倒すのに。
見れば、食の方もあまり進んでいないようだ。
箸を割って弁当の蓋を開けたものの、まだ一口も食べていない。
弁当の容器をテーブルに置き、雛罌粟はスルリと制服のリボンを解く。
「濡れた制服乾かすついでに…シますか?」
しどけない仕草を見せる雛罌粟だったが。
「気分じゃねぇよ」
視線すら合わさないまま、耕介は拒否した。
珍しい。
普段は来る者拒まず、断るどころか耕介の方から強引に押し倒すのに。
見れば、食の方もあまり進んでいないようだ。
箸を割って弁当の蓋を開けたものの、まだ一口も食べていない。