蓮杖探偵事務所の飄々事件簿
いつもと同じ、片付けの行き届いていない埃っぽい事務所。

普段でも薄暗いが、外が大雨のせいもあって今日はいつもにも増して暗い。

そんな中。

「……」

雛罌粟は壁に掛けてあるカレンダーに気付く。

今日の日付に丸印。

何の印だろうか。

依頼人と会う約束の日?

それにしては耕介はすっかり椅子に腰を落ち着けてしまっている。

出かけたり、来客があったりする雰囲気ではなさそうだ。

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