蓮杖探偵事務所の飄々事件簿
いつもより少し遅くなったが、冴子達は蓮杖探偵事務所に到着する。

ドアを開けようとすると。

「わ」

中からドアが開いた。

「おっと…失礼したね」

中から出てきたのは白髪頭、初老の小柄な男性。

くたびれた背広姿でネクタイを締めていない。

ニコニコと人のよさそうな笑顔を浮かべたその男性は。

「それじゃあ…頼んだぞ蓮杖」

事務所の中にいるであろう耕介に声をかけて、そのまま去って行った。

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