蓮杖探偵事務所の飄々事件簿
よろめくサハクィエル。

耕介は彼女のブロンドの髪を鷲摑みにして、顔面に膝蹴り!

「がはっ!」

膝を受けて跳ね上がるサハクィエルの顔。

勢いでブチブチとブロンドの髪が千切れる音がする。

更に耕介は、サハクィエルの米神を狙って爪先での廻し蹴り!

彼女は蹴りの威力に耐え切れずに転倒。

危うく走行中のトラックのコンテナから転落する所だった。

落ちれば後続車に轢かれる。

確実に命はないだろう。

「……!」

僅かにサハクィエルの顔に浮かぶ、怯えの色。

「何だその面は」

ゆっくりと、耕介は歩を進める。

「殺し合いを望んだのはお前だろう…?」

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