蓮杖探偵事務所の飄々事件簿
「何しやがんだよ、全く…」

耕介がズボンのファスナーを上げながら言う。

傍らには半裸のまま床に横たわっている雛罌粟。

文句を言いつつも、やる事はキッチリやる辺りが流石耕介だ。

「そういう気分じゃねぇっての」

ヤッといて言うな。

服装を整える耕介に。

「励ましです…」

雛罌粟はムクッと身を起こして言う。

「私なりの励ましです…」

< 246 / 440 >

この作品をシェア

pagetop