蓮杖探偵事務所の飄々事件簿
30分ほどして、サイレンの音が近づいてきた。

数台のパトカーが駆けつけて、BMW735iを包囲する。

車から降りてきた警察官達が、拳銃を構える。

「両手を上げて出て来い!」

「はいはい、出て行きますとも」

笑顔すら浮かべて車を降りる耕介。

省吾も渋い顔ながら指示に従う。

冴子も同様だ。

抵抗の意思さえ見せなければ、警察も手荒な真似はしない。

おとなしく出てきた耕介と省吾、無事な冴子の姿を見て、警察も先程の電話の内容が真実であると確認したようだ。

三人は警察官達に保護され…る直前で。

「!!!!!」

突然目の前で爆発するパトカーに驚愕した。

< 284 / 440 >

この作品をシェア

pagetop