蓮杖探偵事務所の飄々事件簿
「省吾、なんかいい武器積んでねぇのかよ!ベレッタとかM4とか積んでたじゃねぇかよ!」

耕介が言う。

「あるにはあるが…」

省吾はルームミラーで追い縋るアパッチをチラリと見る。

「今は無理だ。この距離では攻撃できない」

確かに、現在BMW735iは時速130キロで走行中。

しかもすぐ後ろにはアパッチが近づいてきている。

こんな速度では武器を射出する事も反撃する事も不可能だ。

「チャンスを待つしかない…必ずチャンスが来る」

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