蓮杖探偵事務所の飄々事件簿
腕を組んで壁に寄りかかり、耕介は省吾の様子を黙って見ている。
突然思い出したように。
「省吾…お前、こないだ冴子が誘拐された時…ヘリをロケットランチャーで撃ったよな」
「ああ」
エンジンルームを弄る手を止めずに省吾が返答する。
「あれ…乗ってた武装集団の連中…死んだよな」
「ああ」
何でもない事のように、省吾は振り向きもせず言う。
「殺した。敵は殺す…昔所属していたフランス外人部隊の時からの習慣だ」
突然思い出したように。
「省吾…お前、こないだ冴子が誘拐された時…ヘリをロケットランチャーで撃ったよな」
「ああ」
エンジンルームを弄る手を止めずに省吾が返答する。
「あれ…乗ってた武装集団の連中…死んだよな」
「ああ」
何でもない事のように、省吾は振り向きもせず言う。
「殺した。敵は殺す…昔所属していたフランス外人部隊の時からの習慣だ」