蓮杖探偵事務所の飄々事件簿
目の前で捕虜が殺されるのを見ながら、何も出来なかった。
出て行けば圧倒的不利な状況下での戦闘を強いられる故に仕方なかったとはいえ、省吾は身を潜めたまま歯噛みする。
…風向きの関係だろうか。
ティルトローター機に乗り込むコントラクター達の話し声が、僅かに省吾の耳に届いた。
「次は何処だっけ?」
「アフリカの何とかって小さい国さ。難民が溢れてんでな、排除しろとさ」
「中東の南端からアフリカ北端か。世界各国から大口案件抱えて、PMSCsの業務はいいねぇ、食いっぱぐれなくてよ」
「ああ、戦争万歳だぜ」
出て行けば圧倒的不利な状況下での戦闘を強いられる故に仕方なかったとはいえ、省吾は身を潜めたまま歯噛みする。
…風向きの関係だろうか。
ティルトローター機に乗り込むコントラクター達の話し声が、僅かに省吾の耳に届いた。
「次は何処だっけ?」
「アフリカの何とかって小さい国さ。難民が溢れてんでな、排除しろとさ」
「中東の南端からアフリカ北端か。世界各国から大口案件抱えて、PMSCsの業務はいいねぇ、食いっぱぐれなくてよ」
「ああ、戦争万歳だぜ」