蓮杖探偵事務所の飄々事件簿
「契約成立だな」

再びニヤリと笑うリーダー。

そんな彼らの頭上を通過して、ティルトローター機が着陸してくる。

「業務が詰まっててな、次はアフリカの別の自治区だ。ここと同じ食糧難で政府に盾突く蛆虫どもを駆除しろって依頼を受けてる。早速アンタも手伝ってくれ」

着陸したティルトローター機に次々と乗り込むコントラクター達。

アリッサも彼らの後に続こうとした所で。

「No.5」

省吾が番号を口にする。

同時に飛来してきたのはFIM-92 スティンガーミサイル!

ここから愛車BMW735iの距離は数キロはあるというのに。

愛車は的確に省吾の声と位置を特定する高性能のGPSを装備しているのだ。

ロケットランチャーと同じ要領で扱うスティンガーミサイルを肩に担いだ省吾は、躊躇いもなくティルトローター機目掛けてトリガーを引く。

発射されたミサイルは、乗り込んだPMSCsのコントラクター達もろともティルトローター機を大爆発させる!

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