蓮杖探偵事務所の飄々事件簿
「開いたんですかっ?」

俊平の声と共に、面々が騒然とする。

「ああ」

振り向いた耕介の手には、ピッキング道具が握られていた。

「何でそんなものを…あんた窃盗犯か?」

驚く夏彦に。

「この人は探偵だから…」

今まであまり喋らなかった雛罌粟が言った。

「しかも不良探偵…」

「うるせっ」

雛罌粟の発言に顔を顰める耕介。

「…お知り合いですか?」

俊平が恐る恐る訊ねた質問に、雛罌粟はコクンと頷く。

「セフレ」

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