蓮杖探偵事務所の飄々事件簿
という訳で一時間後。

「やっぱり夏は海よねぇ!」

トロピカル柄のビキニにパレオをつけた冴子が、気持ちよさそうに砂浜で伸びをする。

彼女は俊平の連絡を受け、二つ返事で隣県の海水浴場で合流していた。

というか生徒会の仕事はどうした、冴子。

「やっぱり来てよかった…」

冴子の水着姿を見て鼻の下を伸ばす俊平。

「客が多いですね…流石夏休み…」

額に手を翳し、日差しを眩しそうに見上げるのは、結構大胆なデザインの白のビキニ姿の雛罌粟。

流石ワガママボディ。

行き交う男性達の視線を釘付けだ。

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