愛するお方が蛇となりました


「だからこえぇよ!」


べしっと尻尾で叩かれた。かなり器用な真似をするあなたにキスしたくなるけど。


「俺はお前を殺したくねえんだ」


心臓が破裂しそうなことを言うもんだから、あなたのその愛に応えるべく、マゴの手を装備。


「落ち込まないであなた。ワタクシがついているわ」


「これはこれで傷つくわっ」


べしっと撫でるマゴの手を弾かれた。やっぱりあなたは、ワタクシの手じゃないと満足しないのねっ!


「別に蛇のままでも、ワタクシの愛は変わらないと言うのに」


「元に戻らない前提で話を進めんな!何が何でも戻るんだよ、こんな体じゃ仕事どころか生活もできねえ!」


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