岸栄高校演劇部〆発端
*
「お願いっ!」
「別にいいぜ」
パンッと音を鳴らして手を合わせ、頭をふかーく下げながらの切望。
は、あっさり了承された。
「うそおっ?!」
予想外の出来事に思わず確認してしまうのは、きっと人間の本能だと思う、うん。
そもそも俺、何をお願いしてるかコイツに言ったっけ?
「ダチが頭下げてまで頼んでんだぜ?もち、オッケーに決まってんだろ」
やばい、コイツ、男前すぐる。
この男前すぐる俺のダチの名前は、【麻浜 英治】(あさはま えいじ)。
ここ岸栄高校に入ってから初めてできたダチだ。もうホント、男の俺でも惚れてまうやろー!です。
あ、俺?俺は【銀貝 心太】(ぎんかい しんた)。誰だ『ところてん』って言った奴。いや確かに【心太】は『ところてん』って読むけどさ。
俺、『しんた』だから。
そこんとこ、よろしく。
「ところでよう、ギン」
「ん、どったの?」
ちなみにあだ名、『ギン』ね。おいそこまだ『ところてん』言うか。シツケェぞおい。
「俺に頼んでることってなんだ?」
「えっと、部活関係のことなんだけど……エイジってまだ部活決めてないよな?」
「おうよ。でもさすがに、科学部は勘弁してくれよ?俺のオツムが爆発しちまう!」
「ははっ、違うって。俺が誘ってんのは、『演劇部』だよ」
机の上に尻をのせ、俺より頭一つ分高いエイジに再度誘いを申し出た。
「エイジ、一緒に演劇部入んね?」
「お願いっ!」
「別にいいぜ」
パンッと音を鳴らして手を合わせ、頭をふかーく下げながらの切望。
は、あっさり了承された。
「うそおっ?!」
予想外の出来事に思わず確認してしまうのは、きっと人間の本能だと思う、うん。
そもそも俺、何をお願いしてるかコイツに言ったっけ?
「ダチが頭下げてまで頼んでんだぜ?もち、オッケーに決まってんだろ」
やばい、コイツ、男前すぐる。
この男前すぐる俺のダチの名前は、【麻浜 英治】(あさはま えいじ)。
ここ岸栄高校に入ってから初めてできたダチだ。もうホント、男の俺でも惚れてまうやろー!です。
あ、俺?俺は【銀貝 心太】(ぎんかい しんた)。誰だ『ところてん』って言った奴。いや確かに【心太】は『ところてん』って読むけどさ。
俺、『しんた』だから。
そこんとこ、よろしく。
「ところでよう、ギン」
「ん、どったの?」
ちなみにあだ名、『ギン』ね。おいそこまだ『ところてん』言うか。シツケェぞおい。
「俺に頼んでることってなんだ?」
「えっと、部活関係のことなんだけど……エイジってまだ部活決めてないよな?」
「おうよ。でもさすがに、科学部は勘弁してくれよ?俺のオツムが爆発しちまう!」
「ははっ、違うって。俺が誘ってんのは、『演劇部』だよ」
机の上に尻をのせ、俺より頭一つ分高いエイジに再度誘いを申し出た。
「エイジ、一緒に演劇部入んね?」