ダーリンは12歳年下~遠恋の果てに~
2000年、元夫からのDVで苦しむ日々の中年明けを迎えた。
2001年、ゆうタンと過ごしたくてもそれが出来ず年明けを迎えた。
2002年、お互いどこで何をしてるか知らないまま年明けを迎えた。
そして2003年
あたしは最愛の人と年明けを迎えた。
ゆうタンがあたしにくれた幸せ。
この幸せがいつまでも続きますように。
ちょっとお賽銭を奮発して神様にお願い事をしてみた。
あたしたちは1年の中でわずかな時間しか一緒に居る事が出来ないけど、でもその分、その時間を無駄に使わないように大切に共有したのです。
一緒に買い物に行ったり。
一緒にご飯を食べたり。
同じ時間をめいっぱい楽しんだ。
それでも眠ってるゆうタンの顔を見つめながら、あと1日、あと数時間、とカウントしてしまう。
あと、何時間後にはもうゆうタンのそばに居られなくなる。
触れたくても触れられない。
そう思うと寂しさがこみ上げてくる。
贅沢なんて望まない。
ただそばにいたいだけなのに。
ゆうタンの温もりを感じていたいだけなのに。
『…ん?どうした?』
目覚めたゆうタンがあたしにそう言ってちゅっってしてくれる。
『だって……』
『ん?…』
『だって…後ちょっとでゆうタンが帰っちゃうと思うと…寂しい…』
『大丈夫。いずれ必ず迎えに来るから。』
『…ほんとに?』
『うん、絶対に。だから大丈夫。』
『…うん…待ってる…。』
あたしが不安になったり寂しくなっても、ゆうタンにぎゅっって抱きしめられると安心できるの。
ゆうタンの腕の中は何よりも居心地のいい最高の場所なんだよ。