ダーリンは12歳年下~遠恋の果てに~
『ゆうタンを大阪に向かわせるよ。』
チャットでの隆司と今日子の言葉だ。
え?ほんと?
ゆうタンが大阪に来るの?
あたしに会いに来てくれるの?
嬉しい気持ちと、なんだか恥ずかしい気持ちが入り乱れて、気を失いそう。
ゆうタンは東京でみんなに会った後、大阪に来てくれる事になったのです。
それも日帰りで!
『これから、新幹線で大阪にいくから。』
『うん、新大阪まで迎えにいくね。』
『わかった!到着したら電話する!』
『なんかドキドキしてきた!』
『俺も!』
やっと会える!
初めてゆうタンに会える。
実物のゆうタンってどんなだろ?
けど、実際のあたしを見てゆうタンはどう思うだろ?
17歳のゆうタンから見て29歳のあたしなんて、ただのおばさんにしか見えないかも。
いくらあたしが普段年齢よりもずっと若く見られても、やっぱり12歳も離れてるんだよ。
どうしよう…
嫌われちゃったりしないかな?
そう思っても、やっぱりゆうタンに会えるのが嬉しくて、あたしは支度をして新大阪に向かった。