ダーリンは12歳年下~遠恋の果てに~
夫が長期間、外泊するようになった頃、ゆうタンとの仲もよそよそしくなりつつあった。
あたしはゆうタンの気持ちがあたしから離れていってるのに薄々感じていた。
そんな時、ゆうタンから電話。
『お母さんが倒れた、どうしよう?!』
嘘だな。
女の直感でそう思った。
だけどあたしは…
『そんな時は群馬に帰ってあげなきゃだめだよ。
あたしの事は気にしなくても自分の事は自分できちんと出来るから、あたしの心配はしなくていいよ。
ちゃんとお母さんの心配してあげてよ。』
などと大人が子供をさとすような感じで話をしてあげた。
ゆうタンをあたしというしがらみから解放してあげなきゃいけないんだな。
もう大阪にとどまってなくていいんだよ。
自由にしていいんだよ。
そんな感覚でした。
そして、ゆうタンはあたしに一言こう言った。
『しいタンは、強いなぁ』