ダーリンは12歳年下~遠恋の果てに~
ねえ、ゆうタン
今何を思ってるの?
ねえ、ゆうタン
どうしていつまでもあたしの心の奥にあなたがいるの?
あんなことがあった後でも、やっぱり隆司は常に優しかった。
それにいつもきめ細やかな気遣いをしてくれる。
道を歩く時は必ず車道側を歩いてくれるし、飲食店ではあたしを通路側じゃなく奥の席に通してくれる、割り箸まで割って渡してくれたりした。
常にレディファーストだ。
あたしはその優しさに包まれながら、誕生日のあの日の出来事を
あの心がときめいた瞬間を消し去る方向に持って行った。
そしてまた平穏な日々が続いていた…