ダーリンは12歳年下~遠恋の果てに~
その後、数回ゆうタンと他愛も無いメールをやりとりした。
でも、
『今でもゆうタンが忘れられない』
なんて間違っても言うわけにはいかない。
もちろん今日子とのことも怖くて聞けなかった。
ただ普通に昔の友達と久しぶりにメールしてる。
そんな感じだった。
やっぱりこの写真、ゆうタンの実家の郵便受けにこっそり届けてみようかな…
そんなとんでもない事を考えてるうちに、もう一度群馬に行ってみたい思いが沸々と湧いてきた。
ゆうタンが生まれ育った場所。
ゆうタンと初めて結ばれた場所。
そんな群馬に行けば、たとえ会えなくても心でゆうタンを感じられるかも。
もう、どうしようもなく、居てもたっても居られなくなった。
突発的にあたしは写真をカバンに入れ玄関へ。
娘はちょうど林間学校でしばらく帰って来ない。
家を空けても大丈夫。
これから群馬に行く!
そう思って靴を履こうとした瞬間…
カバンの中で振動とともに携帯が鳴った。
電話着信。
ゆうタンからだ。