ダーリンは12歳年下~遠恋の果てに~

その後、数回ゆうタンと他愛も無いメールをやりとりした。


でも、

『今でもゆうタンが忘れられない』

なんて間違っても言うわけにはいかない。


もちろん今日子とのことも怖くて聞けなかった。


ただ普通に昔の友達と久しぶりにメールしてる。

そんな感じだった。



やっぱりこの写真、ゆうタンの実家の郵便受けにこっそり届けてみようかな…


そんなとんでもない事を考えてるうちに、もう一度群馬に行ってみたい思いが沸々と湧いてきた。


ゆうタンが生まれ育った場所。

ゆうタンと初めて結ばれた場所。

そんな群馬に行けば、たとえ会えなくても心でゆうタンを感じられるかも。



もう、どうしようもなく、居てもたっても居られなくなった。
突発的にあたしは写真をカバンに入れ玄関へ。


娘はちょうど林間学校でしばらく帰って来ない。
家を空けても大丈夫。
これから群馬に行く!



そう思って靴を履こうとした瞬間…



カバンの中で振動とともに携帯が鳴った。

電話着信。



ゆうタンからだ。


< 94 / 119 >

この作品をシェア

pagetop