ダーリンは12歳年下~遠恋の果てに~
『写真、そっちにもらいに行こうかな…』
『え?え?…』
なに?
なになに!?
わざわざ大阪まで来るって???
『そう言えばしいタンさぁ、UFJ行った?』
『は?銀行?…』
『あ、違う!…えっと…UF…』
『ああ!USJね!(笑)』
『そそそ!!それ(笑)』
ちょうどゆうタンが大阪を後にした2001年の3月、ユニバーサルスタジオジャパンが開業した。
開業する前から一緒に行きたいねってゆうタンとよく話してたっけ。
『しいタンは、もう行った?』
『まあ、何度か…』
あたしは既に隆司とも遊びに行っていた。
隆司と楽しい時間を過ごしてるはずなのに、ここにゆうタンと来たらどんな感じかなぁ、と勝手に想像してた事を思い出した。
ゆうタンより先に隆司と遊びに行ったことに少し罪悪感を感じ
チクッと心が痛んだ。
『いいなぁ~俺も行きたいな~』
『結構並ぶけど、面白かったよ。』
『俺も行こうかな…』
『…行く?』
『一緒に行く?』
そして、あたしたちはいつとは言わずとも、今度一緒に遊びに行こうねって約束をしたのです。
ゆうタンがようやっと二十歳を超えた初夏の事でした。