ダーリンは12歳年下~遠恋の果てに~
ギラギラと容赦なく照りつける太陽。
夏が大好きなあたしでも、さすがにこの暑さには勝てない。
『あっつぅ、絶対今日日焼けするよ。』
アスファルトの照り返しに目を細めながら駅に向かう。
ゆうタンを新大阪に迎えに行くために。
あれからあたしたちは連絡を取り合うようになり、遂にユニバーサルスタジオジャパンに一緒に行くことになった。
ゆうタン変わってるかな?
やっぱりちょっと大人になってるよね。
ま、それでなくても元々老け顔だけど(笑)
1年半ぶりの再会を前にあたしはワクワクと胸を弾ませた。
新大阪に到着するとそのワクワクはドキドキへと変化していく。
何度、こうしてゆうタンの到着を待ってもちっとも慣れないなぁ
毎回ドキドキして口から心臓飛び出そうだよ
本当にのど元まで心臓がぐんぐんさかのぼって来てるかと思う程に息が苦しくなる。
『ハアァ…フウゥ…』
あたしはゆうタンの到着まで何度も何度も大きな深呼吸をした。
そして、しばらく待って遂にゆうタンが乗った新幹線が新大阪に到着した。
ゆうタンを見つけたあたしは、まるでずっと探してた宝物をみつけたみたいに、心にぱぁっと光が差し込んだ。
ずっと心の片隅いたゆうタン。
そのゆうタンが今こうして目の前にいる。
もう、何も要らない!
ゆうタンさえいれば!
あたしは心の中でそう叫んでだ。