ダーリンは12歳年下✦遠恋の果てに

久しぶりに会うとやっぱり緊張する。

普段私は仕事柄、男性と会話したり食事したりなんて慣れっこになっちゃって、なんの抵抗もなく振る舞える。

なのに、優斗とならほんと照れちゃって緊張しちゃう。
しかも優斗も自分のことを『気弱なお兄さん』なんて言ってるくらいテレ屋さん。

なんだかぎこちない2人だけど…

でも、優斗となら遊びに行った現場を楽しむというよりも、同じ時間を共有出来ることに私は幸せを感じてた。

「わぁ、汗びっちょりぃ、もうメイク落ちてきてるぅ」

パタパタパタ…

私はなるべくメイクが取れないようにハンドタオルで顔をたたいて汗を拭いた。


「もう、メイク落ちてもいいんじゃない?」

「う~~ん、でもぉ…」

「大丈夫。すっぴんでも可愛いから。」


わはぁ(*^-^*)うれしい♪


「ほら、こっち向いて。」


そう言って優斗が私の顔の汗を拭いてくれる。

もうノーメイクでもいいや!
優斗が可愛いって言ってくれるもん♪

そんな感じで園内を周遊したりアトラクションを楽しんだ。

「お写真いかがですか?」

振り向くと園内のお客さんを記念撮影してくれるフォトクルーだった。

撮影した写真は帰るときにエントランスのカウンターで購入することができる。

「あ、じゃあ…」

「はい!では、撮りますよ。」

私たちは、はにかんだ笑顔でカメラにほほ笑んだ。

出来あがった写真を見ると優斗と私の間にはかなり空間があって棒立ちになっていた(笑)


あの時の私たち、なんだかお互い照れくさくってぴったり寄り添うことできなかったよね(笑)


今でもあの写真を見るとあの時の気持ちを思い出すよ。

< 98 / 118 >

この作品をシェア

pagetop