翔一くんは愛ちゃんに愛されてる


俺の一言で
愛ちゃんは俺から
パッと顔を離し
そっぽをむいた

しかし彼女の頬は
思いっきり紅く染まっていた

「……バッカじゃないの」

ぼそっと呟く彼女は
人前であるにも関わらず
俺をキュン死にさせる…

くそっ、この無自覚め!!

人前であること
猛暑であること
お構い無しに
俺は、愛ちゃんを
腕のなかに閉じ込めた

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