恋は盲目ってやつですよ
目が点になる俺にお構いなしと、ぐいぐい背を押して部室に押し込んでくる後輩。
ちゃっかり鍵も閉めて、おかげで密室となったわけだ。
「さあ、思う存分やりますよ」
「女の子がいきなりナニ言ってんの?!」
「女の子だからって、受け身ばかりじゃないですよ。先輩を攻めたいんです!」
何この子ちょう危険。
少し、いんやかなり引いている内にも、後輩マネは手をわきわきと動かして近づいてくる。
嗚呼なるほど、『ツイてる』とは二人っきりでナニをやるということか。今わかりまし………って、おい。
「えっと……その手は一体、」
「先輩の体を『ピー』して『ピ「待て待て待て!俺にそんな趣味はないって!」
「やってみなきゃ分からないじゃないです、かあっ!」
「のわっ?!」
言い終わる前に後輩マネが飛びかかり、覆い被さってきたかと思えば。
俺は押し倒されていた。