[完]俺様くんがスキなんです!!
「…留衣……」

ん……?

「ねぇ留衣、今誰か留衣のこと呼んでなかった?」
「嘘!?誰?」
「わかんない……だってこんなに人がいるんだもん」

今は下校時間。
周りには沢山の人がいて誰が呼んだのかわかんない。

「キャーーー!!」

どっかで悲鳴に近い黄色い声が聞こえた。

「うるさ……」

留衣は思わず耳に手をやった。

でもその声の方を見てみると……

「留衣ー!!」

え……?

「ちょっ!!留衣!!」

隣の留衣をバシバシ叩く。

「痛い痛い!!何?」
「あれ!!」

私は留衣の名前を連呼している人を指差した。

すると留衣の顔が一変した明るい顔になって

「健人!!」

と言って留衣は健人くんに抱きついた。

留衣の名前を呼んでたのは健人くんだったのだ。

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