[完]俺様くんがスキなんです!!
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「ね?だから大丈夫だって言ったのに」

俺達は教室に来ているが美紅の姿はどこにも見あたらない。

「鞄は置いてあるんだね……」
「誰に呼ばれたとか言ってたか?」
「別にそんなこと言ってなかったけど……多分先生のとこじゃない?今日テストみたいだったし」

留衣はそういって健人と目を合わせる。

でも何かがおかしい……

絶対まだ何かあるはずだ……

「留衣、美紅の行くとこで考えられるのは?」
「え?んー……屋上とか中庭で弁当は食べてるけど……あ、よく花壇にも行くよ?」
「花壇?」
「そ、美紅花が好きでね?よく様子見に行ってくるだけど……花壇に行く道が危険なんだよね……」
「……は?」

俺は眉間にシワを寄せて留衣を見る。

「そこの道……よく告白スポットとして有名でその辺いっぱい男がいるだけど、よく美紅かわいいから声掛けられたりしてるんだ……だからそこを通る時には必ず私と行くようにって約束して……ってちょっと!!風磨くん!?」

俺はそのまま駆け出して教室を出た。

美紅に何か遭ったら……!!

「美紅……」

俺は花壇目指して全力で走った。

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