[完]俺様くんがスキなんです!!
「あれ?風磨?……と留衣達?どうしたの?」

美紅は変わらない笑顔で俺に微笑む。

「何やってんだよ……」
「何って……見ての通りこれだけど……」

美紅の手には……大きなジョーロ。

「……は?」
「だから、お花に水あげてるの。最近あげてなかったから心配で……」

そういうと隣で笑い出す二人。

「え?何かおもしろいこと言ったかな……」
「いや、風磨心配しすきだろ!!」
「だから大丈夫だって言ったのに」
「どんだけ過保護なんだよ!!」

好き勝手言いやがって……

「でもここに来るの危ないからダメって私と約束したよね?」
「う″……それは……」

留衣の質問に黙り込む美紅。

「美紅ー?」
「ご、ごめんなさい!!本当に心配だったの!!枯れてたらどうしようってずっと考えてて……」

どんだけバカなんだよ……。

花のこと考えてるとか……

「今度からは留衣と二人で来いよ?こっちも心配だから」

美紅の頭をポンッと撫でる。

「うん……ごめん」

そういって4人楽しく笑っていると……

「へー……美紅こんな早く彼氏出来たんだー」

後ろからそんな声が聞こえた。
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