[完]俺様くんがスキなんです!!
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「あ、あったー♪」

走って赤い靴に近づく美紅。

「よかったー!!ちゃんとあったー♪」

靴をギューッと抱きしめて喜んでいる美紅。

「買うのか、それ?」
「うん♪じゃ、レジに並んでこよーっと」

そういった美紅の腕から赤い靴を取り上げる俺。

「え?」

口をパクパクさせて俺を見る美紅。

「俺が買う」
「へ!?何言ってんの!?これ高いんだから私が買うの!!」
「無理。俺が連れてきたんだから俺が買う」
「ダメー!!風磨に買ってばかりじゃ嫌なの!!」
「美紅に拒否権はない」

そういってレジに行き靴を購入する。

チラッと美紅を見てみると……

「……は?」

美紅がいない!!

俺は靴を持って急いで美紅に電話を掛けた。

ープルルル

「出ねーし……」

苛立ちながら俺と電話を切る。

「どこ行ったんだよ……」
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