[完]俺様くんがスキなんです!!
俺はイベント会場を出てしばらくすると……

「やめてください……」

綺麗な声が聞こえた。

その方向を見てみると……

「ふー、かわいー♪こういう子って壊すと楽しいんだよねー♪」
「よし、お持ち帰り♪」

カラフルな髪の奴らの向こうには……俺が求めていた奴……

「ほんとにやめてください!!」

そいつは必死に反抗するけど全く及ばない。

「一人で何も出来ねーならちょろちょろすんなよ……」

そう呟いてから俺はその現場に向かった。

ーグイッ

俺はそいつの腕を引っ張って引き寄せる。

「んあ?なんだこいつ」
「やんのかてめぇー?」
「俺のものに手出さないでくれる?」

ギロッとカラフルな奴らを睨みつける。

「なんだよお前、正義のヒーローぶってんの?」
「その子が欲しいからってそんな言い訳通用しないぞ?」

うぜーなぁ……

「へー……じゃ、俺に勝てる気あるんだ……」
「は?あるに決まってんだろ?俺は誰よりも強いから「ゴンッ!!」

鈍い音が俺の腕を伝って響く。

「痛てーな!!何すんだ……」

ーバタッ

その場で倒れ込むカラフルな一匹。

「大丈夫ですか!?」

他のカラフルからもそんな声が聞こえる。

「俺空手やってたんだよなー……これ以上されたくなかったらこいつに手出すな」

睨みをきかせて低い声でそういうと

「「はい!!」」

すぐびびってこんな感じ。

「ザコイ奴……」

そう呟いて俺は美紅の手を引っ張りながらその場を後にした。

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