[完]俺様くんがスキなんです!!

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ープルルル

しつこくうるさいコールに目を覚ます。

そして誰かも確認せずに耳にあてる。

「……んだよ」
「おいお前どこにいんだよ!!」

電話越しに聞こえるのは少しキレてる感じの健人。

「るせーな……」
「おい今どこにいんだよ!?」
「知らねーよ……家じゃね？」
「じゃねって……今何時だと思ってんだよ!!もう昼過ぎだぞ!?いい加減来なかったら成績下がるぞ!?」

成績……そんなの今……

「別にどうでもいいし……」
「はぁ!?とにかく早く学校に来い!!」
「知らねーよ……じゃあな」
「おい!!風「ーブチッ」

俺は半分強引に健人との電話を切った。

ただ……今日はゆっくりと寝たいだけ……

そう思ってまた寝ようと布団に潜り込んだ瞬間……

ープルルル

またしつこく鳴るコール音。

「るせーな……なんだよ……」

俺はどうせ健人だと思い再び携帯を耳にあてる。

「るせーな……何回も掛けんなよ!!今日は行かねーつってんだろ？」
「……」

でも健人は電話越しに無言……

「なんか言えよ」

心配になって携帯の画面を見てみると……

「……!?」

“非通知番号”

「……は？」

俺が小さくそう呟いた時……

「久しぶりだな……」

俺の嫌いな声が耳をよぎった。