[完]俺様くんがスキなんです!!
「美紅がもし風磨くんに悪いことしたと思うならそれを今すぐ謝りに行ったほうがいい!!また会わないで風磨くんを傷つけるの!?きっと風磨くん……このままだったら陸人のこと殴るよ?風磨くんにそんな罪被せていいの!?陸人は美紅自身のことでしょ!?風磨くんは関係ないよ!!美紅……目覚まして?美紅だけがつらいんじゃないの……私だって風磨くんだってみんなつらいの!!みんな美紅のこと信じてるの!!お願いだから……私達を失望させないでよぉ……」

留衣はその場に崩れ落ちた。

「留衣……」

私どれだけ人を頼ればいいんだろ……

どれだけ人を泣かせればいいんだろ……

どうしてこんなに弱いんだろ……

こんなに私のこと思ってくれてる人がいるのに……どうして私はそれに気づかなかったんだろ……

私は何が怖かった?

風磨に嫌われるのが嫌だった?

捨てられるのが嫌だった?

でもよく考えたらいいじゃんそんなの……

いくら風磨に嫌われてボロボロになるまで捨てられても……私は自分のやったことを償い続ければいい……

一度でも風磨の耳に私の声が届いてくれるだけでいいんだ……

もし風磨が私のことを信じてなくても私はずっと風磨を信じていよう……

私は私なりに一歩り踏み出せばいいじゃない……

私は……自分がやったことをきちんと謝ろう

「留衣」

私は崩れ落ちた留衣の顔を持ち上げる。

「留衣……私に言いたくないような厳しいこと言ってくれてありがと……留衣のおかげで目が覚めたよ?ありがと留衣」

私は留衣の涙を優しく拭った。

「美紅……」
「私行ってくるね?留衣何かあったら連絡するね?」
「うん……頑張れ」

留衣はニコッと笑って私の肩を拳で叩いた。

「行ってくるね……」

私は留衣の元から掛け出して玄関を出て名残橋に向かった。

私後ろなんてみないよ……前しか向かないから……

だからそのためたには後悔なく前を向きたいんだ……

私は今あなたに手を伸ばす……

「風磨……」

私の少しだけの声を聞いて?
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