[完]俺様くんがスキなんです!!
陸人は私を見て目を丸くしている。

「なんなのよ本当に……本当にムカつく……なんなのよ!!」

私は思いっきり陸人の頬を殴った。

「美紅……」
「痛ってーな……」

陸人は殴られたところを抑えて私を睨みつけてくる。

「何よ!!そんな顔したって全然怖くないんだから!!私達の苦しみに比べたら全然痛くないんだから!!今の一発で住むと思わないでよ!!本当最低!!」

私は今度陸人の顔を思いっきりグーで殴った。

「最低最低!!……最低だよ……謝っても絶対許さないんだから……」

そう言って私は何発も何発も陸人を殴る。

「本当に最低!!私達のこと引きちぎって……許さない……許さない……絶対許さない!!お願いだから消えて……消えてよ!!私達の前から消えて!!……消えて……消えてよ……消えてよぉ……」

私はどんどん気力がなくなっていく。

「もういいだろ美紅」

私は風磨に引き止められてその場に崩れた。

そして陸人は私達の前から静かに消えさった。

「おい」

その途中風磨が陸人を引き止めた。

「俺もお前を許さない。いつか今度会った時には……覚えとけ」

そう言って私を静かに抱きしめた。

「う″……ふぇ……クズッ……うぅ……」

私はそんな風磨の胸でワンワン泣いた。

「ごめん……私風磨に迷惑掛けたよね」
「別にそんなこと思ってねーから」
「……風磨私の話聞いてくれる?」
「……あぁいいぞ」

そう言った風磨の目をしっかりと見る。

「あ″ー無理……」
「……んっ……」

風磨は私に覆いかぶさってきて深く熱く甘いキスを私に落としてくる。

そんな風磨に答えるように私は風磨に腕を回す。

「風……んあっ」

喋れないくらいキツく私にキスを落とす風磨が私にはたまらなく愛しかった。

そしてそのまま……私達はホテルに行き私達は何度も何度も二人の愛を確かめ合った。

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