[完]俺様くんがスキなんです!!
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「ハァハァハァ……」

私は今急いで街中を走っている。

その理由は今から10分前のこと……

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あれから2週間……

季節はいつの間にか秋になっていて肌寒くなっていた。

そして私は留衣と学校から帰宅していた。

そんな時……

「留衣!!美紅ちゃん!!」

後ろから凄い勢いで走ってくる健人くんがいた。

「あ、健人どうしたの?そんな急いで」
「悪りぃ留衣。今ちょっと美紅ちゃんに話があって……」

健人くんは今にも何かがあるような真剣な顔をして私を見た。

「美紅ちゃん今すぐ風磨んちに行って」
「……へ?」

いきなりそんなことを言われてびっくりする。

「今日……風磨から連絡あって転校するんだ」
「……え……」

私はその言葉で視界が真っ暗になった。

どうして……?

なんで……?

「今なら間に合うかも知れない!!美紅ちゃん急いで!!」
「美紅!!」

そんな二人に押されて私は風磨の家に向けて走り出した。

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私風磨にたくさん助けられたの……

風磨がいないと何も出来ないよ……

ねぇ、もし転校するんだとしても……私に何か言って?

何も言ってくれないときっと私何も出来ないよ……

風磨……会いたいよ……

風磨……何度だってあなた名前を呼ぶよ……

「ねぇ……好きなんだよ……」

私は祈る思いで風磨の家に着いた。

「ハァハァ……」

まだ電気はついてるし……

大丈夫……ちゃんといる……

私は勢いよく扉を開けた。
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