[完]俺様くんがスキなんです!!
___________

10年後……

「風磨先生!!」
「どうした?」
「ありがとう」
「よしよし、頑張ったな」
「僕、風磨先生みたいに難しい手術が出来るようなお医者さんになるね」
「出来るならな」
「出来るもん!!」
「はいはい、じゃ、安静にしてれよ?」

俺はそのまま病室を出る。

「あ、佐蔵芭先生お疲れさまです」
「お疲れ。そういえば田辺さんのカルテ出してもらえる?」
「はい、わかりました」
「どうも」

俺は現在27歳。

見ての通り心臓外科医である。

金髪だった髪を綺麗に黒に染め直し俺はすっかり爽やかな感じになっていた。

俺はアメリカの大学を卒業してそのままアメリカの医大へ。

そして6年間勉強し見事医師免許を獲得した。

まぁ、余裕だったけどな?

俺は日本に帰ってきて約束通り親父の跡を継ぐことにした。

が、まだまだそんな気にはならない。

俺が本当の跡取りとなるのはあと20年後以上先の話だ。

俺は元々医師としての腕が高かったので俺は研修医を2年しかやらず、こんな若い頃から出頭医をやっている。

まぁ、これが初めて出頭したんだけれど?

つまり、俺は凄いって訳ね。

そんなことを考えていると……

ープルルルル

俺のマイ携帯が振動した。

“健人”

「久しぶりにこいつかよ」

俺は健人と連絡をとったのはアメリカに行ってすぐの説き以降かもしれない。

俺は若干胸に期待を膨らませて健人の電話に出る。


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