[完]俺様くんがスキなんです!!
<美紅ちゃんは家に帰ってきて凄い怒られたんだ。
どうしてお前は双子を殺して帰ってきたのかって。
帰ってくるなら怪我でもして償ったらどうだって責められたんだ。
でもそれは美紅ちゃんの父親だけ。
美紅ちゃんのお母さんはそんなこと思ってなくて逆に反対してたんだ。
でも美紅ちゃんもあんなに言われたらショックだったんだろうね……
美紅ちゃんは手首を切って
自殺未遂をしたんだよ>
リストカットして自殺未遂……
美紅はこの世から消えようとしていたのか?
<美紅ちゃんの事を思って
美紅ちゃんのお母さんは離婚したんだ。
そして美紅ちゃんと二人で家を出て仕事をしていたんだけどね……
美紅ちゃんのお母さん働きすぎて脳梗塞になって倒れたんだ。
もう2年近く意識が戻らなくて
とうとう脳死と判断された。
臓器提供カードに臓器提供を希望していることが書いてあったから
美紅ちゃんのお母さんはドナーとなって
この世を去ったんだよ>
美紅のそばには今誰もいない……
美紅は今何をして何を思ってる?
<美紅ちゃんは再び父親の元に引き取られたんだけど
美紅ちゃんより双子をかわいがっていた父親は
虐待をして美容師を目指していた
美紅ちゃんの通う専門学校のお金も
払わなくなったんだ。
そして美紅ちゃんは学校を中退して
今は父親から離れて家政婦として
どこかのお偉いさんに雇われているんだ>
「……美紅は美容師になりたかったのか?」
<あぁ、小さい時からずっとなりたかったらしい。
美紅ちゃんが心を開いているのは留衣だけだ
俺も話せる程度のことは話してくれるが深いことは何も教えてくれない
この情報は留衣から教えてもらったんだ
美紅ちゃんの姿を見てびっくりしたよ
全然笑わないんだ
笑った顔なんて見たことない
それなのに前以上美人になっているんだ
怖いくらいに……
前3人で出掛けた時なんて
ナンパした人を軽々背負い投げなんてしたんだ
こんなこと言うのもなんだけど……
美紅ちゃんはもう人間じゃない
操り人形だ>
操り人形……
その言葉に思わず身震いをしてしまう。
あんなに綺麗な顔が何も笑わずに
ただ遠くを見ているだけだったら
きっと死んでいるように怖いんだろう……
それが軽々と背負い投げ……
それは人間じゃないと言っても
過言じゃない。
<でもな、風磨。
美紅ちゃんはずっと風磨に会いたがっているんだ>
そうだ……美紅が俺を求めているから
この電話がここに掛かってきたんだ。
<美紅ちゃんはきっと……
唯一留衣以上に必要として助けを求めているのは
風磨なんだと思う。
それじゃないと俺に探してくれなんて
言わないし置いてかれたのに
信じることなんて出来ないと思う>
俺はこれだけ酷いことをしたのに……
美紅はずっと一人で抱えてつらかったのに……
そんな中で美紅はずっと俺を信じてた。
“大好き”
そうやってもう一度笑うことは出来ないんだろうか。
バカみたいに笑う美紅は
取り戻せないんだろうか……
今更だけど俺が美紅を支えることは出来ないんだろうか……
<風磨頼む……美紅ちゃんに会ってくれ>
その答えは決まってる。
迷うことなんて一つもないだろ?
なんたって俺は美紅と出会った時に
弱さを見せてくれたんだから。
「あたりまえだ」
どうしてお前は双子を殺して帰ってきたのかって。
帰ってくるなら怪我でもして償ったらどうだって責められたんだ。
でもそれは美紅ちゃんの父親だけ。
美紅ちゃんのお母さんはそんなこと思ってなくて逆に反対してたんだ。
でも美紅ちゃんもあんなに言われたらショックだったんだろうね……
美紅ちゃんは手首を切って
自殺未遂をしたんだよ>
リストカットして自殺未遂……
美紅はこの世から消えようとしていたのか?
<美紅ちゃんの事を思って
美紅ちゃんのお母さんは離婚したんだ。
そして美紅ちゃんと二人で家を出て仕事をしていたんだけどね……
美紅ちゃんのお母さん働きすぎて脳梗塞になって倒れたんだ。
もう2年近く意識が戻らなくて
とうとう脳死と判断された。
臓器提供カードに臓器提供を希望していることが書いてあったから
美紅ちゃんのお母さんはドナーとなって
この世を去ったんだよ>
美紅のそばには今誰もいない……
美紅は今何をして何を思ってる?
<美紅ちゃんは再び父親の元に引き取られたんだけど
美紅ちゃんより双子をかわいがっていた父親は
虐待をして美容師を目指していた
美紅ちゃんの通う専門学校のお金も
払わなくなったんだ。
そして美紅ちゃんは学校を中退して
今は父親から離れて家政婦として
どこかのお偉いさんに雇われているんだ>
「……美紅は美容師になりたかったのか?」
<あぁ、小さい時からずっとなりたかったらしい。
美紅ちゃんが心を開いているのは留衣だけだ
俺も話せる程度のことは話してくれるが深いことは何も教えてくれない
この情報は留衣から教えてもらったんだ
美紅ちゃんの姿を見てびっくりしたよ
全然笑わないんだ
笑った顔なんて見たことない
それなのに前以上美人になっているんだ
怖いくらいに……
前3人で出掛けた時なんて
ナンパした人を軽々背負い投げなんてしたんだ
こんなこと言うのもなんだけど……
美紅ちゃんはもう人間じゃない
操り人形だ>
操り人形……
その言葉に思わず身震いをしてしまう。
あんなに綺麗な顔が何も笑わずに
ただ遠くを見ているだけだったら
きっと死んでいるように怖いんだろう……
それが軽々と背負い投げ……
それは人間じゃないと言っても
過言じゃない。
<でもな、風磨。
美紅ちゃんはずっと風磨に会いたがっているんだ>
そうだ……美紅が俺を求めているから
この電話がここに掛かってきたんだ。
<美紅ちゃんはきっと……
唯一留衣以上に必要として助けを求めているのは
風磨なんだと思う。
それじゃないと俺に探してくれなんて
言わないし置いてかれたのに
信じることなんて出来ないと思う>
俺はこれだけ酷いことをしたのに……
美紅はずっと一人で抱えてつらかったのに……
そんな中で美紅はずっと俺を信じてた。
“大好き”
そうやってもう一度笑うことは出来ないんだろうか。
バカみたいに笑う美紅は
取り戻せないんだろうか……
今更だけど俺が美紅を支えることは出来ないんだろうか……
<風磨頼む……美紅ちゃんに会ってくれ>
その答えは決まってる。
迷うことなんて一つもないだろ?
なんたって俺は美紅と出会った時に
弱さを見せてくれたんだから。
「あたりまえだ」