[完]俺様くんがスキなんです!!
「美紅ちゃんは風磨に会いたい。
その気持ちは今も変わってない?」
「……うん」
たしかに今の私で会っていいのか不安になる。
きっと風磨だって呆れると思うし
何言われるかわかんない。
けど私の希望は風磨だから。
風磨しかもういないから。
何されてもきっと忘れられない人だから……
今の私を知って欲しいんだ。
「じゃあ、風磨のことについて話そうかな
風磨俺らの元離れてどこ行ったかわかる?」
私は素直に首を横に振った。
「風磨はね……アメリカに行ったんだ」
「……え?」
私は思わず下を向いていた顔を上にあげた。
「でも勘違いしないで?
これは美紅ちゃんが悪い訳じゃないから
美紅ちゃんを一人で考えさせるっていう目的もあったけれど……
風磨はそんな奴じゃない」
「じゃあどうして……」
「……美紅ちゃん風磨の家庭のこと知ってる?」
風磨の家庭って言われると……
「兄弟がいないってことは知ってるけど
後は何も……」
私よく考えてみると
そこまで風磨のことを知らないな
なんて実感する。
「そっか、じゃあ風磨のことを教えるよ。
風磨のお父さんは……大学病院を経営する
医師なんだよ」
「え?」
予想外のことに私は頭が回らない。
「そして風磨は跡取りだ
これでアメリカに行った理由わかる?」
つまり風磨は……
医者になる為にアメリカに行ったの……?
「風磨は今日本にいるよ
ちゃんと医者として働いている
きっと美紅ちゃんが会ったのも風磨だよ」
そんなこと言われたって……
「あははは……」
「美紅ちゃん?」
私は自然と笑いがこみ上げてくる。
「嘘つかないでよ……
あはは……」
「嘘なんてついてないよ?
……美紅ちゃん?」
そんなこと言われたってね……
私は……
「そんなこと私が信じられると思う?」
そう簡単に人を信じれない。
いや、信じたくないんだ……
「私が人間不信なのは知ってるでしょ?
どうせ留衣に聞いたんでしょ?」
「……」
「なら、今更よ。
そんな夢みたいな話信じられる訳ないでしょ?
バカにしないでよ……」
そしてそのまま私はバックを手に取りその場を後にしようとすると……
「じゃあ、信じさせてあげるよ」
私の目の前には真剣な表情をしている健人くんがいた。
その気持ちは今も変わってない?」
「……うん」
たしかに今の私で会っていいのか不安になる。
きっと風磨だって呆れると思うし
何言われるかわかんない。
けど私の希望は風磨だから。
風磨しかもういないから。
何されてもきっと忘れられない人だから……
今の私を知って欲しいんだ。
「じゃあ、風磨のことについて話そうかな
風磨俺らの元離れてどこ行ったかわかる?」
私は素直に首を横に振った。
「風磨はね……アメリカに行ったんだ」
「……え?」
私は思わず下を向いていた顔を上にあげた。
「でも勘違いしないで?
これは美紅ちゃんが悪い訳じゃないから
美紅ちゃんを一人で考えさせるっていう目的もあったけれど……
風磨はそんな奴じゃない」
「じゃあどうして……」
「……美紅ちゃん風磨の家庭のこと知ってる?」
風磨の家庭って言われると……
「兄弟がいないってことは知ってるけど
後は何も……」
私よく考えてみると
そこまで風磨のことを知らないな
なんて実感する。
「そっか、じゃあ風磨のことを教えるよ。
風磨のお父さんは……大学病院を経営する
医師なんだよ」
「え?」
予想外のことに私は頭が回らない。
「そして風磨は跡取りだ
これでアメリカに行った理由わかる?」
つまり風磨は……
医者になる為にアメリカに行ったの……?
「風磨は今日本にいるよ
ちゃんと医者として働いている
きっと美紅ちゃんが会ったのも風磨だよ」
そんなこと言われたって……
「あははは……」
「美紅ちゃん?」
私は自然と笑いがこみ上げてくる。
「嘘つかないでよ……
あはは……」
「嘘なんてついてないよ?
……美紅ちゃん?」
そんなこと言われたってね……
私は……
「そんなこと私が信じられると思う?」
そう簡単に人を信じれない。
いや、信じたくないんだ……
「私が人間不信なのは知ってるでしょ?
どうせ留衣に聞いたんでしょ?」
「……」
「なら、今更よ。
そんな夢みたいな話信じられる訳ないでしょ?
バカにしないでよ……」
そしてそのまま私はバックを手に取りその場を後にしようとすると……
「じゃあ、信じさせてあげるよ」
私の目の前には真剣な表情をしている健人くんがいた。