[完]俺様くんがスキなんです!!
歪んだ景色の中私は前を向くと
健人くんがふわっと笑っていた。
そして手を挙げて私達のもとから離れた。
その瞬間私は風磨の絡まっている腕をそっと下ろす。
そしてそのままゆっくりと後ろを振り返る。
やっぱりそこには……
私が見た時と変わってない黒髪の風磨。
「何泣いてんだよ」
そしてそっと出逢った時のように
涙を拭ってくれる。
「バカ、連絡くらいして欲しかった……
それだったらいろいろ準備してきたのに」
「別にそんなの必要ないから」
「……だって今すっぴんだもん」
「すっぴんだって変わんねーよ」
それどういう意味よ……
「美紅」
「何よ?」
ちょっとさっきのことが気になって
冷たく当たってしまう。
「あそこ行かね?」
「へ?」
風磨が指差したほうを見てみると……
ライトアップされた大きく湧き出ている噴水。
「あそこで話したいことがある」
その言葉に不安になりながらも
「ん、わかった」
私達はカフェを出て噴水に向かった。
______________
噴水の近くに行くとたくさんのカップルで
賑わっていた。
そのまま私達は近くのベンチに座る。
「ここの噴水ってどういう意味か
知ってるか?」
「へ?」
突然そんなことを聞かれて変な声が出る。
「さっきからライトアップ
されてるだろ?」
「うん」
この噴水は虹色の七色の色が交代で出てくる。
「そして暗い色から明るい色に変わってる」
「ほんとだ……」
紫からピンクに変わったり
青から赤に変わったり……
「だから希望っていう意味なんだとよ」
「ふーん……」
私は興味深くまじまじと噴水を見る。
するといきなり噴水の水をすくって
私にかけてきた。
「ちょっと……」
「まぁ、いいだろ?」
悪戯っぽく笑う顔はまさに悪魔。
「だからさ、教えてくれよ?」
「ん?」
「美紅の過去
美紅はどこで一体何をして……
何を思っていた?」
そういう風磨の顔は真剣そのものだった。
健人くんがふわっと笑っていた。
そして手を挙げて私達のもとから離れた。
その瞬間私は風磨の絡まっている腕をそっと下ろす。
そしてそのままゆっくりと後ろを振り返る。
やっぱりそこには……
私が見た時と変わってない黒髪の風磨。
「何泣いてんだよ」
そしてそっと出逢った時のように
涙を拭ってくれる。
「バカ、連絡くらいして欲しかった……
それだったらいろいろ準備してきたのに」
「別にそんなの必要ないから」
「……だって今すっぴんだもん」
「すっぴんだって変わんねーよ」
それどういう意味よ……
「美紅」
「何よ?」
ちょっとさっきのことが気になって
冷たく当たってしまう。
「あそこ行かね?」
「へ?」
風磨が指差したほうを見てみると……
ライトアップされた大きく湧き出ている噴水。
「あそこで話したいことがある」
その言葉に不安になりながらも
「ん、わかった」
私達はカフェを出て噴水に向かった。
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噴水の近くに行くとたくさんのカップルで
賑わっていた。
そのまま私達は近くのベンチに座る。
「ここの噴水ってどういう意味か
知ってるか?」
「へ?」
突然そんなことを聞かれて変な声が出る。
「さっきからライトアップ
されてるだろ?」
「うん」
この噴水は虹色の七色の色が交代で出てくる。
「そして暗い色から明るい色に変わってる」
「ほんとだ……」
紫からピンクに変わったり
青から赤に変わったり……
「だから希望っていう意味なんだとよ」
「ふーん……」
私は興味深くまじまじと噴水を見る。
するといきなり噴水の水をすくって
私にかけてきた。
「ちょっと……」
「まぁ、いいだろ?」
悪戯っぽく笑う顔はまさに悪魔。
「だからさ、教えてくれよ?」
「ん?」
「美紅の過去
美紅はどこで一体何をして……
何を思っていた?」
そういう風磨の顔は真剣そのものだった。