[完]俺様くんがスキなんです!!
「ママ……元気にしてる?
ごめんね、一度も来なくて。
寂しかったよね?ごめんね……
私も凄い寂しくて、悲しかった……
けど……だけどここに来ると
ママが死んじゃったのを認めるみたいで……
凄い来たくなかったの……」
私の頬に冷たい物が走る。
「ママが脳死って判断された時……
私いっそ自分が死ねばよかったのにって……
私のせいであいつに暴力振られて、
離れて、凄い酷いことしたよね。
知ってたよ?
ママが仕事から帰って来る時
必ず死んだような顔して家に帰ってくるの。
それにね、
布団の中で毎日泣いてたのも
知ってるんだよ……
本当にごめんね……
けど……だけど私の元にはもう
そんなママしかいなかった。
自分が壊してしまったママしか
私にはもういなかった……
私バカだよね、最低だよね。
そんなママ見ていつも嘲笑ってたんだよ……
ほんと最低……」
ギュッと拳に力を込める。
「ママがドナーになる時ね、
本当に殺していいのかって思った。
私の判断で勝手に殺していいのかって……
まだ心臓は動いてる、まだ生きてるって……
なのに本当に殺していいのって
何回も悩んだ。
けどね、私ママがドナーに行く前日
移植を待ってる子ども達に出逢ったの。
凄い可哀想だった。
美紅ちゃんって呼ぶ声も弱々しかった。
だからね、こんなつらい人がいるなら
ママを手放しちゃっても……
いいんじゃないかなって思ったの……
だから私はママをドナーにした。
……でもね、ママとさよならする時、
凄い寂しかった。
私看護師さんに“
私も臓器提供するからママと一緒に行かせて”
ってお願いしたんだよ。
それくらい悲しくて、怖くて、
何も出来なかった。
ママが見えなくなった時
私は遂に一人だと思った。
その場で泣き叫んで泣き叫んで
どうしょうもならなかった。
それくらいママが大好きだったんだよ……」
私の目は遂にピントが
合わなくなってきた。
「ママの臓器を貰った人ね、
今でも私に会いに来てくれてるんだよ?
優しくて、いつも心配してくれるの。
家政婦やってる時も
いつも私が一人だからって心配して
肉じゃが作ってくれるの。
その肉じゃが……
凄いママの肉じゃがに似ててね、
初めて食べた時涙が出ちゃった。
その人は私のママみたいな存在だよ。
ママが臓器提供してくれたから
今も元気にゴルフが出来るって
喜んでたよ?
ママのおかげで救われた人がいるんだよ。
よかったね、ママ。
私は本当にママが大好きなの。
だから死んだのを認めたくなくて
ここに来なかったけど、
本当は会いたくて会いたくて
仕方なかったんだよ……
けど、もうママ安心でしょ?
翼も愛をいるし……
大好きなあいつもいる。
……よかったね。
ママが幸せなら私も来ようと思って
ここに来たんだよ。
これからも仲良くあの頃みたいに
たくさん笑ってね?」
私は一度大きく息を吸って呼吸を整えた。
「あんたは……
あんたは、あんたなんて……
大っ嫌いだよ!!」
その瞬間いろんな感情が混ざって
大量の涙が出てくる。
ごめんね、一度も来なくて。
寂しかったよね?ごめんね……
私も凄い寂しくて、悲しかった……
けど……だけどここに来ると
ママが死んじゃったのを認めるみたいで……
凄い来たくなかったの……」
私の頬に冷たい物が走る。
「ママが脳死って判断された時……
私いっそ自分が死ねばよかったのにって……
私のせいであいつに暴力振られて、
離れて、凄い酷いことしたよね。
知ってたよ?
ママが仕事から帰って来る時
必ず死んだような顔して家に帰ってくるの。
それにね、
布団の中で毎日泣いてたのも
知ってるんだよ……
本当にごめんね……
けど……だけど私の元にはもう
そんなママしかいなかった。
自分が壊してしまったママしか
私にはもういなかった……
私バカだよね、最低だよね。
そんなママ見ていつも嘲笑ってたんだよ……
ほんと最低……」
ギュッと拳に力を込める。
「ママがドナーになる時ね、
本当に殺していいのかって思った。
私の判断で勝手に殺していいのかって……
まだ心臓は動いてる、まだ生きてるって……
なのに本当に殺していいのって
何回も悩んだ。
けどね、私ママがドナーに行く前日
移植を待ってる子ども達に出逢ったの。
凄い可哀想だった。
美紅ちゃんって呼ぶ声も弱々しかった。
だからね、こんなつらい人がいるなら
ママを手放しちゃっても……
いいんじゃないかなって思ったの……
だから私はママをドナーにした。
……でもね、ママとさよならする時、
凄い寂しかった。
私看護師さんに“
私も臓器提供するからママと一緒に行かせて”
ってお願いしたんだよ。
それくらい悲しくて、怖くて、
何も出来なかった。
ママが見えなくなった時
私は遂に一人だと思った。
その場で泣き叫んで泣き叫んで
どうしょうもならなかった。
それくらいママが大好きだったんだよ……」
私の目は遂にピントが
合わなくなってきた。
「ママの臓器を貰った人ね、
今でも私に会いに来てくれてるんだよ?
優しくて、いつも心配してくれるの。
家政婦やってる時も
いつも私が一人だからって心配して
肉じゃが作ってくれるの。
その肉じゃが……
凄いママの肉じゃがに似ててね、
初めて食べた時涙が出ちゃった。
その人は私のママみたいな存在だよ。
ママが臓器提供してくれたから
今も元気にゴルフが出来るって
喜んでたよ?
ママのおかげで救われた人がいるんだよ。
よかったね、ママ。
私は本当にママが大好きなの。
だから死んだのを認めたくなくて
ここに来なかったけど、
本当は会いたくて会いたくて
仕方なかったんだよ……
けど、もうママ安心でしょ?
翼も愛をいるし……
大好きなあいつもいる。
……よかったね。
ママが幸せなら私も来ようと思って
ここに来たんだよ。
これからも仲良くあの頃みたいに
たくさん笑ってね?」
私は一度大きく息を吸って呼吸を整えた。
「あんたは……
あんたは、あんたなんて……
大っ嫌いだよ!!」
その瞬間いろんな感情が混ざって
大量の涙が出てくる。