[完]俺様くんがスキなんです!!
「あんたは一生許さない!!許したくない!!
……そう思ってたのに……
話したいことがたくさんあり過ぎて
何から話せばいいかわかんない……」
本当に頭の中がぐちゃぐちゃ……
「刑務所に行った時ね、
全て話そうと思ったの。
ママが死んだって……
ドナーになって私が殺したんだよって、
そう伝えたかった。
それでもう一回殴って欲しかった……
お前は最低だって言ってもらいたかった。
だって……
私今幸せ過ぎるんだもん」
もう目を開けることが困難なくらい目が痛い。
「風磨が私のそばにいてくれるの、
ずっとずっとそばにいてくれるの……
みんな私に優しいの
……幸せ過ぎるんだよ!!
……だからあんたに目を覚まさせてもらいたかった。
お前は何人殺すんだって。
その後……私の傷を深くして欲しかった。
釈放されたら私を操って欲しかった。
けど、どこかでそれに恐怖心を持ってた……
なんでって?
幸せ過ぎるからだよ!!
幸せ過ぎるから……
死ぬのが怖いって思ってたんだよ
だからきっと……
私は今麻痺してるんだよ」
そう、私はきっと壊れてる。
「だってね……
あんたが死んだ時、頭に浮かんだのは
小さい頃一緒に遊んだ時なんだよ?
全然あの日のことが頭の中に無いの……
あの日なんて悪い夢じゃないかって
思ってるの……
今だってそう。
隣であんたが笑ってるって思い込んでる……
私気持ち悪いんだ……」
この世界が平和に見えてくるの……
そんなこと絶対ないのに……
「けど、それは現実。
どれも現実なの。
そういい聞かせた時
私ある日を思い出したの……
あれは私が3歳の時、
どうしても欲しい高級なぬいぐるみがあった。
もちろんママは買うのはダメって言ったよね。
そしたら私、
そのまま床に座り込んで
ワンワン泣いて駄々こねたの。
そしたらあんた……
私を抱っこして
“美紅が手洗うって約束したら買ってあげる”
って優しく笑って
その人形買ってくれたよね……
その人形何度も捨てようと思ったけど……
今でもちゃんとあるよ。
ねぇ、本当はあんた優しいんだよ……
知ってるよ……
だってママが料理作ってる間に
あんたと遊んだ記憶しかないんだよ……
それがもし、偽りだとしても……
私のこと大嫌いで
翼と愛よりのほうが全然価値あっても……
あんた私のこと
……ちゃんと育ててくれたじゃん……」
私はそのまま風磨の体に身を任せた。
「どんだけ嫌ってても……
ちゃんと私と会話したじゃん、
ちゃんと笑ってくれたじゃん
……ねぇ、なんで死んじゃったの
……なんで置いてっちゃったの
……まだ話したいことたくさんあるのにぃ……
一人に……しないでよ……
なんで死んだのよ……
どうして最後まで裏切るの!?
なんで何も言ってくれなかったの!?
持病持ってたなんて聞いてないし……
なんで、なんで……
なんで死んだのよぉ……」
言葉が言えないほど泣いている私を
風磨はただ力強く横から抱きしめてくれる。
「ごめんね……ごめんね……
酷いことばっかりしてごめんね?
あんたの大事なものばっかり
奪ってごめんね……
けど、きっと私ずっと
あんたのことが大好きだったよ。
ううん、今でもきっと大好き……
だからきっと酷いことされても
あんたのことを信じてた……パパ……」
……そう思ってたのに……
話したいことがたくさんあり過ぎて
何から話せばいいかわかんない……」
本当に頭の中がぐちゃぐちゃ……
「刑務所に行った時ね、
全て話そうと思ったの。
ママが死んだって……
ドナーになって私が殺したんだよって、
そう伝えたかった。
それでもう一回殴って欲しかった……
お前は最低だって言ってもらいたかった。
だって……
私今幸せ過ぎるんだもん」
もう目を開けることが困難なくらい目が痛い。
「風磨が私のそばにいてくれるの、
ずっとずっとそばにいてくれるの……
みんな私に優しいの
……幸せ過ぎるんだよ!!
……だからあんたに目を覚まさせてもらいたかった。
お前は何人殺すんだって。
その後……私の傷を深くして欲しかった。
釈放されたら私を操って欲しかった。
けど、どこかでそれに恐怖心を持ってた……
なんでって?
幸せ過ぎるからだよ!!
幸せ過ぎるから……
死ぬのが怖いって思ってたんだよ
だからきっと……
私は今麻痺してるんだよ」
そう、私はきっと壊れてる。
「だってね……
あんたが死んだ時、頭に浮かんだのは
小さい頃一緒に遊んだ時なんだよ?
全然あの日のことが頭の中に無いの……
あの日なんて悪い夢じゃないかって
思ってるの……
今だってそう。
隣であんたが笑ってるって思い込んでる……
私気持ち悪いんだ……」
この世界が平和に見えてくるの……
そんなこと絶対ないのに……
「けど、それは現実。
どれも現実なの。
そういい聞かせた時
私ある日を思い出したの……
あれは私が3歳の時、
どうしても欲しい高級なぬいぐるみがあった。
もちろんママは買うのはダメって言ったよね。
そしたら私、
そのまま床に座り込んで
ワンワン泣いて駄々こねたの。
そしたらあんた……
私を抱っこして
“美紅が手洗うって約束したら買ってあげる”
って優しく笑って
その人形買ってくれたよね……
その人形何度も捨てようと思ったけど……
今でもちゃんとあるよ。
ねぇ、本当はあんた優しいんだよ……
知ってるよ……
だってママが料理作ってる間に
あんたと遊んだ記憶しかないんだよ……
それがもし、偽りだとしても……
私のこと大嫌いで
翼と愛よりのほうが全然価値あっても……
あんた私のこと
……ちゃんと育ててくれたじゃん……」
私はそのまま風磨の体に身を任せた。
「どんだけ嫌ってても……
ちゃんと私と会話したじゃん、
ちゃんと笑ってくれたじゃん
……ねぇ、なんで死んじゃったの
……なんで置いてっちゃったの
……まだ話したいことたくさんあるのにぃ……
一人に……しないでよ……
なんで死んだのよ……
どうして最後まで裏切るの!?
なんで何も言ってくれなかったの!?
持病持ってたなんて聞いてないし……
なんで、なんで……
なんで死んだのよぉ……」
言葉が言えないほど泣いている私を
風磨はただ力強く横から抱きしめてくれる。
「ごめんね……ごめんね……
酷いことばっかりしてごめんね?
あんたの大事なものばっかり
奪ってごめんね……
けど、きっと私ずっと
あんたのことが大好きだったよ。
ううん、今でもきっと大好き……
だからきっと酷いことされても
あんたのことを信じてた……パパ……」