[完]俺様くんがスキなんです!!
「もう絶対あんたなんて言わないよ?
だって私を生んでくれた、
たった一人の……パパだから……」
誰にどんなに言われても
私のパパはパパしかいない……
「パパよかった、
ここのお墓に入ってくれて……
ずっとみんなに会いたかったんだよね?
ママも嬉しいと思うよ。
パパ……ママのことよろしくね?
大好きだから、パパのこと。
翼も愛もパパのこと大好きだから。
離れても大好きだったから……
パパもみんなのこと大好きでいてね?
……私もパパのこと大好きだからさ……」
すると風磨が私の閉じている瞼に
そっとキスをした。
「……え?」
「泣くな、みんな悲しむぞ?」
「うん、そうだね」
するとゆっくりと私を抱きしめる腕を緩めて
お墓の前に来た。
「僕からあなたに言いたいことがあります」
パパにかな……?
「僕は、美紅に酷いことをたくさんしました。
でも、美紅はそんな俺をずっと待っていました。
けれど、それは違った形で。
美紅は笑わなくなりました。
今のところ本気で笑った顔は
見たことありません。
美紅はあなたのせいだと言っていました。
けど、僕は違うと思うんです。
確かに美紅につらい思いをさせたのは
あなたです。
ですが、美紅が笑わなくなったのは
家族という大きな存在を
無くしたからだと思います」
「……え?」
「美紅は責任感が強いんです。
だから何でも詰め込んで詰め込み過ぎて
自分をどうしようも出来なくなるんです。
だからあの時
僕はあなたに美紅に家族はまだいる
というのを教えて欲しかったんです。
けど、もうあなたはいません。
だけど、美紅はあなたのおかげで
大事なことに気づけました。
それは、あなたが大切な人であり、
家族であり、父親であり、
自分をここに生んでくれたこと。
あなたがいなければ
美紅はここにいないということを
わかったと思えます」
「……風磨……」
私は黒い髪の奥に綺麗な瞳が
光っていることに気がついた。
「だから、言わせて下さい。
美紅を生んで、
出会わせてくれてありがとうこざいます。
これからはあなたの代わりに
私が精一杯美紅を守ります。
だから、見守ってて下さい」
風磨は軽く頭を下げると私の頭を撫でた。
「私ね、人を信じて笑えるようにここに来たんだ。
だからもう笑えると思う。
だって、私達いつも笑ってたもんね。
だから、私もこの家族でいられることに
誇りを持って
最高な笑顔で笑うね!!」
すると、私の返事のように
一瞬大きく風が私達の横を通った。
「よし、帰るか」
「うん、また来るね!!」
もう一度手を合わせて
私達は家族が眠るお墓を後にした。
だって私を生んでくれた、
たった一人の……パパだから……」
誰にどんなに言われても
私のパパはパパしかいない……
「パパよかった、
ここのお墓に入ってくれて……
ずっとみんなに会いたかったんだよね?
ママも嬉しいと思うよ。
パパ……ママのことよろしくね?
大好きだから、パパのこと。
翼も愛もパパのこと大好きだから。
離れても大好きだったから……
パパもみんなのこと大好きでいてね?
……私もパパのこと大好きだからさ……」
すると風磨が私の閉じている瞼に
そっとキスをした。
「……え?」
「泣くな、みんな悲しむぞ?」
「うん、そうだね」
するとゆっくりと私を抱きしめる腕を緩めて
お墓の前に来た。
「僕からあなたに言いたいことがあります」
パパにかな……?
「僕は、美紅に酷いことをたくさんしました。
でも、美紅はそんな俺をずっと待っていました。
けれど、それは違った形で。
美紅は笑わなくなりました。
今のところ本気で笑った顔は
見たことありません。
美紅はあなたのせいだと言っていました。
けど、僕は違うと思うんです。
確かに美紅につらい思いをさせたのは
あなたです。
ですが、美紅が笑わなくなったのは
家族という大きな存在を
無くしたからだと思います」
「……え?」
「美紅は責任感が強いんです。
だから何でも詰め込んで詰め込み過ぎて
自分をどうしようも出来なくなるんです。
だからあの時
僕はあなたに美紅に家族はまだいる
というのを教えて欲しかったんです。
けど、もうあなたはいません。
だけど、美紅はあなたのおかげで
大事なことに気づけました。
それは、あなたが大切な人であり、
家族であり、父親であり、
自分をここに生んでくれたこと。
あなたがいなければ
美紅はここにいないということを
わかったと思えます」
「……風磨……」
私は黒い髪の奥に綺麗な瞳が
光っていることに気がついた。
「だから、言わせて下さい。
美紅を生んで、
出会わせてくれてありがとうこざいます。
これからはあなたの代わりに
私が精一杯美紅を守ります。
だから、見守ってて下さい」
風磨は軽く頭を下げると私の頭を撫でた。
「私ね、人を信じて笑えるようにここに来たんだ。
だからもう笑えると思う。
だって、私達いつも笑ってたもんね。
だから、私もこの家族でいられることに
誇りを持って
最高な笑顔で笑うね!!」
すると、私の返事のように
一瞬大きく風が私達の横を通った。
「よし、帰るか」
「うん、また来るね!!」
もう一度手を合わせて
私達は家族が眠るお墓を後にした。