[完]俺様くんがスキなんです!!
__________
「目痛い……」
「泣き過ぎだ」
「だって……」
帰り道、手を繋ぎながら私達の影が重なる
「ねぇ、風磨」
「あ?」
「カッコよかったよ?」
「……あたりまえだろ?」
ムカッ!!
「何よ、せっかく褒めてあげたのに!!」
「知ってること言われてもなー」
「このナルシストが!!」
「本当のこと言っただけだろ?」
こいつはいつになってもムカつく……
「あ、すみれ!!」
私は風磨と絡んでいる手を取って
河川敷に咲いている
綺麗な濃い紫のすみれに近づいた。
「かわいい♪」
「たかが花だろ?
どこがかわいいんだよ」
呆れた様子の風磨は
そのまま足を進ませて前を行く。
「紫鉢の紫ですー」
「はいはい」
「もう!!何その態度!!」
私はすみれを切って
自分のバックに差し込んだ。
「押し花にでもしよっかなー?」
そんな一人言を言って
風磨を追いかけていると……
「あ、そうだ」
いきなり風磨が立ち止まって
こっちを振り返った。
「美紅」
「ん?わぁ!!」
何かが飛んで来て慌ててキャッチする。
風磨の手から飛んで来たものを見ると……
「……鍵?」
「毎日鍵閉めろよ?」
ん?どういうこと……?
どこの鍵?
「はぁー、ほんと鈍感」
「な、鈍感じゃないし!!」
「じゃあどこの鍵?」
「そ、それは……」
「わかんねーんじゃん」
だって……
「同棲すんぞ」
「……え?」
今なんと……?
ど、同棲!?
「一緒に住むぞ
結婚前提でな?」
何それ……嬉し過ぎるんだけど……
「あと、家政婦も辞めろ」
「え?何で?」
「あそこの社長男だろ?」
男って言ってもパパより上だよ……?
「しかもあいつの住んでる家なんて
住ませねぇ」
それって……
「ヤキモチ?」
「……は?わなけねーだろ?」
とか言って顔赤いぞー……
「それに、美紅がなりたい職業につけ」
「へ?」
「美容師、なりたいんだろ?」
なんで……
「通信でいいなら通え。
美容師になったら俺の髪毎日セットしろよ」
何これ……こんなサプライズもらっていいの?
「目痛い……」
「泣き過ぎだ」
「だって……」
帰り道、手を繋ぎながら私達の影が重なる
「ねぇ、風磨」
「あ?」
「カッコよかったよ?」
「……あたりまえだろ?」
ムカッ!!
「何よ、せっかく褒めてあげたのに!!」
「知ってること言われてもなー」
「このナルシストが!!」
「本当のこと言っただけだろ?」
こいつはいつになってもムカつく……
「あ、すみれ!!」
私は風磨と絡んでいる手を取って
河川敷に咲いている
綺麗な濃い紫のすみれに近づいた。
「かわいい♪」
「たかが花だろ?
どこがかわいいんだよ」
呆れた様子の風磨は
そのまま足を進ませて前を行く。
「紫鉢の紫ですー」
「はいはい」
「もう!!何その態度!!」
私はすみれを切って
自分のバックに差し込んだ。
「押し花にでもしよっかなー?」
そんな一人言を言って
風磨を追いかけていると……
「あ、そうだ」
いきなり風磨が立ち止まって
こっちを振り返った。
「美紅」
「ん?わぁ!!」
何かが飛んで来て慌ててキャッチする。
風磨の手から飛んで来たものを見ると……
「……鍵?」
「毎日鍵閉めろよ?」
ん?どういうこと……?
どこの鍵?
「はぁー、ほんと鈍感」
「な、鈍感じゃないし!!」
「じゃあどこの鍵?」
「そ、それは……」
「わかんねーんじゃん」
だって……
「同棲すんぞ」
「……え?」
今なんと……?
ど、同棲!?
「一緒に住むぞ
結婚前提でな?」
何それ……嬉し過ぎるんだけど……
「あと、家政婦も辞めろ」
「え?何で?」
「あそこの社長男だろ?」
男って言ってもパパより上だよ……?
「しかもあいつの住んでる家なんて
住ませねぇ」
それって……
「ヤキモチ?」
「……は?わなけねーだろ?」
とか言って顔赤いぞー……
「それに、美紅がなりたい職業につけ」
「へ?」
「美容師、なりたいんだろ?」
なんで……
「通信でいいなら通え。
美容師になったら俺の髪毎日セットしろよ」
何これ……こんなサプライズもらっていいの?