Cold phantom
それから数時間後…

陽も傾き、一日のお勤めの終わりを告げるかのような眩しい陽光が槍倉駅前のビル群や駅を繋ぐ連絡橋をオレンジ色に染めていた。

その連絡橋の下を通って横断歩道を渡りきった先にある商店街に向かう。

向かっていた商店街はさっきもゲームセンターで立ち寄っていた場所だが、学校からとは真逆な方向から入って来ているからゲームセンターのある場所とは正反対の位置から商店街に入った。

ここからなら私の目的地に近いからだ。

そう、私のバイト先が目と鼻の先だ。

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