Cold phantom
しばらくして、学校の校門が見えてくるようになった時、やはりと言うべきか、見知らぬ人々が行き交っていた。
友達と一緒にワイワイやって来る女の子達、緊張しているのか何も喋らず黙々と校門に入って行く人、校門前で仁王立ちする男の子。
本当に色んな人がいた。
「今年も入学者は多いみたいだねみーちゃん。」
「そう?去年よか少ないような気がするけどなぁ。」
みーちゃんはあまり興味が無いのか、そんな人混みの中に混じるような感じで校門に入っていった。
その時だった。
「祥子先輩、みーちゃん先輩!」
校門に入ってすぐ、「その子」は何時もの様にやって来た。
「おはよう、舞ちゃん。相変わらず元気だね。」
「まいぃー、いつも私は言ってると思うんだけど…みーちゃん先輩じゃなくて美咲先輩と呼びなさいと何度も言ってるでしょうが!」
と見事に対照的な反応を返す私達。
そんな反応もいつも通りで、舞ちゃんは返し方もわきまえている。
「もう、みーちゃん先輩で良いと思うんですけどねぇ…湯川先輩みたいに「あおむらさき」って言われるよりはかわい…あいたっ!?」
そこまで言って、みーちゃんの軽めのげんこつが舞ちゃんに命中させた。
「それはもっと止めなさい。おっけぃ?」
「はい…」
頭を軽く擦っている舞ちゃんに私はただ苦笑いするしかなかった。
友達と一緒にワイワイやって来る女の子達、緊張しているのか何も喋らず黙々と校門に入って行く人、校門前で仁王立ちする男の子。
本当に色んな人がいた。
「今年も入学者は多いみたいだねみーちゃん。」
「そう?去年よか少ないような気がするけどなぁ。」
みーちゃんはあまり興味が無いのか、そんな人混みの中に混じるような感じで校門に入っていった。
その時だった。
「祥子先輩、みーちゃん先輩!」
校門に入ってすぐ、「その子」は何時もの様にやって来た。
「おはよう、舞ちゃん。相変わらず元気だね。」
「まいぃー、いつも私は言ってると思うんだけど…みーちゃん先輩じゃなくて美咲先輩と呼びなさいと何度も言ってるでしょうが!」
と見事に対照的な反応を返す私達。
そんな反応もいつも通りで、舞ちゃんは返し方もわきまえている。
「もう、みーちゃん先輩で良いと思うんですけどねぇ…湯川先輩みたいに「あおむらさき」って言われるよりはかわい…あいたっ!?」
そこまで言って、みーちゃんの軽めのげんこつが舞ちゃんに命中させた。
「それはもっと止めなさい。おっけぃ?」
「はい…」
頭を軽く擦っている舞ちゃんに私はただ苦笑いするしかなかった。