Cold phantom
舞ちゃんこと犬塚舞(いぬづかまい)は私達の一個下の二年生。
私が二年だった頃、押し付けられるように図書委員なった時に、丁度同じく一年生の図書委員に選ばれたのが舞ちゃんだった。
その出会いと私達が通っていた中学校が舞ちゃんと同じだった事から仲良くなった。
短めのポニーテールとにこやかな表情がとても似合う元気っ子で運動神経も抜群。
更には去年の中間・期末テストの成績は毎回1位になるほどの秀才とまさに非の打ち所がない。
私達とは良く気が合うのか、私達を見かけるとかけつけてくる。
みーちゃんを弄って楽しんでいる節も否めないけど…
「舞ちゃんも今日から先輩になるんだよね。」
「そうですね、何か実感湧かないんですけどね。あ、そうそう。湯川先輩が二人にお話があるみたいですよ。」
「湯川君が?」
問いただすと舞ちゃんも頷いた。
「なんでも、桜が満開になったんだからみんなでバーベキューしようぜって事らしいですよ?」
「みんなって、舞とあのバカも含めたいつものメンバーで?」
「はい、後はお義姉ちゃんと和樹先輩、店長も来るって言ってましたよ。」
「げっ、マスターも来んの!?」
露骨に嫌そうな表情をするみーちゃんに舞ちゃんもまた縦に首を振る。
「詳しい話は湯川先輩に聞いてください。私、今日日直になっちゃってて用件だけ伝えに来たんですよ。」
そう言って舞ちゃんはこちらにてを降りながら急ぐように学校へ走っていった。
「相変わらず台風みたいな子ね、説教すら出来なかったよ。」
みーちゃんは不服そうに舞ちゃんの後ろ姿を見送った。
いつも以上に多い人ごみの中に紛れる形で舞ちゃんは姿を消した。
私達もその後を追うように学園に歩を進めた。
私が二年だった頃、押し付けられるように図書委員なった時に、丁度同じく一年生の図書委員に選ばれたのが舞ちゃんだった。
その出会いと私達が通っていた中学校が舞ちゃんと同じだった事から仲良くなった。
短めのポニーテールとにこやかな表情がとても似合う元気っ子で運動神経も抜群。
更には去年の中間・期末テストの成績は毎回1位になるほどの秀才とまさに非の打ち所がない。
私達とは良く気が合うのか、私達を見かけるとかけつけてくる。
みーちゃんを弄って楽しんでいる節も否めないけど…
「舞ちゃんも今日から先輩になるんだよね。」
「そうですね、何か実感湧かないんですけどね。あ、そうそう。湯川先輩が二人にお話があるみたいですよ。」
「湯川君が?」
問いただすと舞ちゃんも頷いた。
「なんでも、桜が満開になったんだからみんなでバーベキューしようぜって事らしいですよ?」
「みんなって、舞とあのバカも含めたいつものメンバーで?」
「はい、後はお義姉ちゃんと和樹先輩、店長も来るって言ってましたよ。」
「げっ、マスターも来んの!?」
露骨に嫌そうな表情をするみーちゃんに舞ちゃんもまた縦に首を振る。
「詳しい話は湯川先輩に聞いてください。私、今日日直になっちゃってて用件だけ伝えに来たんですよ。」
そう言って舞ちゃんはこちらにてを降りながら急ぐように学校へ走っていった。
「相変わらず台風みたいな子ね、説教すら出来なかったよ。」
みーちゃんは不服そうに舞ちゃんの後ろ姿を見送った。
いつも以上に多い人ごみの中に紛れる形で舞ちゃんは姿を消した。
私達もその後を追うように学園に歩を進めた。