いつも同じ空の下で
現れたユウキは、白地に薄紫の大きな牡丹の柄の浴衣に、黒色の少しラメが入っている帯を締めている
大人っぽいユウキにぴったりだ
「ジュリ~!!」
元気に手を振って現れたアヤカは、薄いピンクの生地に赤色や白色の梅の花が描かれている浴衣に、紫色の帯を締めている。
可愛いらしいアヤカに、よく似合っている
いつもの雰囲気と違う2人を見て、なんだかウキウキした気持ちになる
「お待たせ~、ってか2人とも浴衣よく似合ってる~!!」
「何言ってんの!! ジュリもその浴衣可愛いじゃん。雰囲気にあってるよ」
そう言って3人でキャッキャ騒いでいると
「じゃ。揃った事だし、行きますか」
ユウキの横に立っていたハヤトが、騒ぐ私達を見かねて指揮をとってくれた
「「「は~~~い!!」」」
ハヤトの声に、みんなで元気よく返事して雑踏の中に再び溶け込んでいく
――いざ、花火会場へ!!