いつも同じ空の下で


駅から会場までは、歩いて20分ぐらいの道のりだが、やっぱり道も混んでた

ノロノロと歩きながら、いつもの様に他愛ない話をする



男性陣はみんな初対面だったけど、同じ運動部で同じ年って事もあって、すぐに打ち解けてワイワイと話している

なんだかそれが嬉しくて、ニコニコしながら、前を歩くヨシキの姿を見ていた




そんなこんなで楽しく歩いていると、あっという間に会場に着いた私達




「うひゃ~!! すっごい人! みんな~、はぐれないでね~」



目の前に広がる人の群れを見て、ユウキが元気よくそう言う


この辺りでは結構大きい花火大会って事もあって会場は、人!! 人!! 人!!




「あ、出店がいっぱいある!! いこいこ~」



そんな中、出店を見つけたユウキは、もう子供みたいに私達の腕をグイグイ引っ張っていく




「お~い、ユウキ。はぐれるなよ~!!」




案の定、ハヤトが突っ走るユウキを止めにかかる



「もぅ!! ハヤトも早く!!」

「分かったって、走るなよ。転ぶぞ」



本当こう見ると、お似合いのカップルにしか見えないハヤトとユウキ

いつもは喧嘩ばっかりしている2人だけど、やっぱり昔からずっと一緒にいるからこそ、本音で何でも言えるんだろなぁ



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