いつも同じ空の下で



そんな2人を羨ましく思いながらも、6人でいろんな出店を見て回った

大きな会場には、見た事もない様な出店も並んでいて、見ているだけで楽しかった

そんな中――




「ヨシキ!! リンゴ飴あるよっ」




昔から大好きなリンゴ飴を見つけて、思わずテンションが上がってしまった私は、隣を歩いていたヨシキの袖を掴んで止まる




「アハハ。ジュリ、リンゴ飴好きなんだ――すいません、りんご飴一つ」



子供みたいはしゃぐ私を、クスクス笑いながら出店の人からリンゴ飴をもらうヨシキ

そんなヨシキの言葉に、勢いよく隣に顔を向ける




「え!? いいの!?」

「なにが? はい、リンゴ飴。こぼすなよ」



そう言ってニッコリ笑いながら、大きなリンゴ飴を私の手に持たせるヨシキ

優しく微笑んで私を見つめるヨシキに、嬉しさが込み上げてくる




「ありがとっ」



えへへ。

なんだか幸せだ




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