いつも同じ空の下で
それから、花火がベストポジションで見られるという
ユウキとハヤトのオススメスポットで花火を6人揃って見る事にした私達
そこはさっきまで溢れかえっていた人も少なく
まさに、ベストポジションだった
ドォ――――――ン
ドォ――――ン
「綺麗~」
夜空に咲く大輪の花を見て、思わず声が零れた
「うん・・・なんだか儚いけど、それが綺麗だよね」
ヨシキが座ったまま腕を後ろについて花火を見つめて、そう言う
「ずっと消えないでいればいいのにね」
花火が上がるたびに明るく照らされるヨシキの横顔を横目で見ながら呟く
そんな私の言葉を聞いて、少し考える素振りを見せたヨシキ
「う~ん、でも儚いから綺麗なんだろうね。きっと全部一緒なんだよ」
「何が?」
「この世にあるモノすべてだよ。変わらないモノなんてこの世にはないし、生きている者はすべていつかは死ぬ。でも、その生きてきた中で絶対輝いていた時があるんだよ。花火でも花でも人でも・・・」
そう言って、消えていく花火をじっと見つめるヨシキ
その姿が、なんだか淋しそうに見えて、思わずヨシキの手を握った