いつも同じ空の下で
「そういえばさぁ~もうすぐ修学旅行だよね~」
昼休み、アヤカが雑誌を見ながらウキウキした様子で話しかけてきた
「そうだよ~!! 沖縄楽しみ~」
そう。もうすぐ高校生活の1番の楽しみでもある修学旅行がある
「でも2人はいいよね~。彼氏と修学旅行一緒にいけて~」
「いやいや。私の彼氏って誰よ」
私の言葉に、すかさずユウキの鋭いツッコミが入る
「何言ってんの。ハヤトだよ」
「だから~なんでハヤト~?」
と、また始まったユウキのプチ説教を、机に顎を乗せながら聞く
「そういえば、ヨシキくんって修学旅行どこなの?」
ユウキを見て、ふふっと笑いつつアヤカが訪ねてきた
その言葉を聞いて、思わず深い溜息を吐いた
「――オーストラリア」
「・・・・・・・えぇ―――――!?」
私の言葉を聞いて、さっきまで文句を言ってたユウキもアヤカと一緒になって叫んだ
「そして、まさかの3週間」
「えぇ――――――っ!!??」
「びっくりだよね」
「何しに3週間も行くの!?」
信じられない!! といったように詰め追ってくる2人