いつも同じ空の下で
「お腹の虫が鳴り止まない~」
「はいはい。分かったわよ。子供じゃないんだから」
子供の様に駄々をこねる私を見て、ニコニコしながら、お母さんができたてのハンバーグを私の前と、その横の席に置いた
「あれ?お母さん、まだ食べてなかったの?」
「ジュリが帰ってくるまで待ってたのよ。1人で食べても美味しくないでしょ」
あたりまえでしょ。って顔をして私の横に座ったお母さん
目の前のハンバーグを見て、いい匂い~と鼻をヒグヒグさせている
私が帰ってくるまで、お腹空いてるのに待っててくれたんだ・・・
そう思うと、なんだか少し照れくさい様な
でも心の奥がポカポカと暖かくなって、何故か泣きそうになってしまった
「――っありがと!!いただきますっ」
そう言って、子供みたいにわざとニンマリ笑ってごまかして、勢いよくハンバーグを口に入れた
それをソファーからニコニコ見ている、お父さんとミズキ
――私の自慢の家族だ