いつも同じ空の下で


それでも、寂しい気持ちになる度に

ヨシキと初めて結ばれたあの日の織姫と彦星の話を思い出して



3週間なんて、彼らからするとすぐじゃないっ!!



と自分に喝を入れた








そして、長い長い3週間が過ぎて

ヨシキが帰国した



オーストラリアでの思い出話は、聞いているだけで楽しかった




「そんなに綺麗なんだ~そのグレートバリアリーフ」

「うん、水がエメラルドグリーンで、砂が真っ白なんだ。いろんな色の魚も沢山いて、天国みたいな所だよ」




ヨシキのホストファミリーに連れて行ってもらったという、グレートバリアリーフの話を聞いて、思わずうっとりした



なんでも世界最大の珊瑚礁なんだとか

携帯で検索すると、なんだかCGかと思う程綺麗な海の写真が現れて驚いた





「いつか一緒に行こうよ」



うっとりと写真に見入る私を見て、頭を撫でるヨシキ




「いつか一緒に行こうよ。ジュリにも見せてあげたい」

「うん!! 行きたい!!」



ヨシキの話を聞くだけで、こんなにも楽しいんだもん

きっと一緒に行けたら、どんなに楽しいだろうか




「いつか一緒に行こうね。ヨシキ」




その約束は

今でも胸に響いている

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